ジェットスタージャパン(JJP)が2019年6月に計画欠航70便と発表しました。
本日、LCCジェットスタージャパンから、結構びっくりするニュースが出されました。
パイロット病欠により、2019年6月に70便欠航
"会社の損失を最小限に"地方路線を中心に欠航便が発生か?
2019年6月3日に同社が「パイロットの勤務調整(有給取得や病欠者発生の為)」の為、同年6月に計54便を欠航すると発表しました。
同社は、今月に入って既に同様の理由で16便を欠航しており、合計で70便欠航となるとの事です。
欠航便数の概要は以下の通りです。
- 成田⇔宮崎 6往復
- 成田⇔松山 5往復
- 成田⇔台北 3往復
- 中部(名古屋)⇔新千歳(札幌) 3往復
- 中部(名古屋)⇔鹿児島 3往復
- 成田⇔上海 2往復
- 成田⇔福岡 2往復
- 成田⇔新千歳(札幌) 1往復
- 成田⇔熊本 1往復
- 成田⇔那覇(沖縄) 1往復
需要が高く、一日多くの便数を運航している成田⇔福岡や札幌便の欠航便数が少なく、一日1~2便程度の地方路線の欠航が目立つように感じます。
成田⇔札幌や福岡線は一日6~9便も運航便数のあるにも関わらず、欠航便数が合計3便に留まっていますが、
一日1便しか運航のない成田⇔宮崎線は、期間計6便も欠航があります。
公共交通を担う会社としては、一日1便しか運航の無い路線の欠航を避け、欠航しても、同じ日に振り替えが可能な路線を欠航とするのが筋ではないでしょうか。
一日1便しか運航の無い路線を欠航すると、予約を持っている人の旅行日程変更を余儀なくされ、影響の度合いが大きいかと思います。
もし、成田⇔札幌や福岡線は既に多くの予約が入っていて、成田⇔宮崎や松山線はそれほど多くの予約が入ってないとすると、今回のジェットスターの判断は正しいという事になりますが…
その辺の事情は公開されていない為、真相は分かりません。
ジェットスターの管理体制に甘さは無かったのか?
ヤフコメでは、「パイロットにも休みは必要だから仕方ない」等、擁護のコメントも目立ちますが、果たして、それで終わらせて良いのでしょうか?
もちろん、パイロットも人間なので休暇は必要です。
特に、搭乗客の命を預かっているパイロットですので、無理な勤務は事故につながってしまうため、絶対に避けるべきだと思います。
ですが、お客様から代金をもらっておきながら、会社として約束した商品(航空券)を企業の勝手な都合で勝手に取り消しにしても良いとは思いません。
そもそも、パイロットに休暇が必要である事は、今日分かった訳ではなく「事前」に分かってたはずです。
加えて、病欠が出たら予備のパイロットを準備しておくべきではないでしょうか?
商品が提供出来るか分からない商品を販売する会社は信用を失うだけですが、航空会社だから許されるのは、どうも納得できません。
皆さんが通勤・通学で使用しているJRやバス等が、「運転士が風邪を引いたので運休します。」と言って会社や学校に行けなくなったら、「仕方ない」で済まされるでしょうか?
というかそもそも、JRで運転士がいないから運休って聞いたことないですけどね。
パイロット不足が問題となっている航空業界ですが、同じ事が起きないように再発防止策を徹底的に検討頂きたいですね。
LCC(航空業界)だけではなく、様々な企業が自助努力してコスト削減をしています。
「安かろう悪かろう」のイメージが今以上に浸透してしまうと、色んな業界でベンチャー企業等が活躍出来ない日本になってしまう事は避けて欲しいものです。